今日本で使われている割り箸の97%は、中国からの輸入材で作られています。
しかし中国産の割り箸には二つの心配があります。
ひとつは森林の乱伐による環境破壊です。もう一つは、
漂白剤や防カビ剤が残留している可能性があることです。
それでもなお中国産の割り箸を使うのはなぜなのでしょうか。
それは中国産の割り箸を使うほうが、コストが安くなるからです。
中国産の割り箸は1本あたり約1円。
間伐で切った木を使った割り箸は約4円です。
国産間伐材を使用した割り箸では、中国産に比べるとコストは約4倍となり、
私たちの場合では年間約250万円の違いが生まれます。
それでも私たちが国産間伐材を使っている理由には、おいしさへのこだわりがあるからです。
麺にこだわり、スープにこだわり、器にこだわる。
最後に口にする箸がプラスチック製のものや中国産のものでは
本当の満足はいただけないと考えています。
国産杉は無漂白で、口に近づけた時にほのかに杉の香りがします。
五感全てを使っておいしさを感じて欲しいという思いで、
国産間伐材を使った割り箸利用の取り組みを行っています。
森林の木々が成長してくると、木々の中が混み合い、枝葉が重なりあうようになります。この状態では光が充分に当たらないため、それ以上枝・葉を広げることは難しくなり、お互いに成長を阻害してしまいます。
そこで、一部の木々を抜き伐ることで枝葉を広げる空間をつくることができます。
残された木は、より多くの光が降り注ぐようになって、健全に成長することができます。このように混み合ってきた木々の一部を抜き伐る間引き作業を「間伐」といいます。
間伐材とは、間伐作業で抜き伐られた木材のことです。
調理の際に出るキャップやスタッフ一人一人が意識をして
ペットボトルキャップの回収に取り組んでいます。
約800個のキャップで1ワクチンとなり、1人の人を助けることができます。
ゴミをして焼却処分すると、キャップ400個で3,150gのCO2が発生するため、
地球環境にも良いといわれています。
何も意識しなかったらそのまま捨ててしまうペットボトルキャップ。
しかし一人一人が意識することで、多くの人の命を助けることができるのです。